栃木 42歳  男性 飲食店経営

 

15歳年下の彼女との出会い

彼女と私は、以前、同じ全国にチェーン展開するカフェで働いていました。

15歳年下の彼女とは、お客さんと従業員という関係でした。ちょうど、彼女が通っている大学が、勤め先のカフェの近くにあり、よくランチを食べに通ってくれていました。

私は、友達と楽しそうに話をしている、彼女の笑顔に一目ぼれをしました。それから、数か月経った頃、勇気を出して、連絡先を交換し、晴れて付き合うことになりました。

 

当時の彼女は20歳、私は35歳でした。

(やっぱり、おじさんくさい・・・)と嫌われてしまうかなと思いましたが、同年代の女の子より、落ち着いていて、しっかり者の彼女は、私との空間がとても居心地が良かったようでした。順調に交際は続き、彼女は大学を卒業、就職をしました。その頃から、2人の間で結婚の話が出るようになっていました。

 

彼女が就職して2年ほど経った頃、私は、今まで17年間務めてきたカフェを辞めました。兼ねてから夢だったジャズ喫茶をオープンさせるためです。必死で、今まで、お金を貯めてきた私を見ていた、彼女は、自分のことのように喜んでくれました。

そして、「カフェが軌道に乗ったら、結婚しよう。」と、私は彼女にプロポーズしました。彼女は、喜んでプロポーズを受け入れてくれました。

 

借金に苦しみながらの別れから復縁まで

 

しかし、世の中そんなに甘くありませんでした。

今までの、経験で、どうにかなると思っていた私は、経営を甘く見ていました。なかなか、お客さんは増えず、今まで貯めていたお金も底をつきました。そして、気づけば借金が、1千万円まで膨れ上がっていました。それでも、彼女は、私と別れず、ずっと支えてくれていました。「結婚して、2人で頑張ろう。」と言ってくれた彼女に甘えてしまい、彼女に促されるまま、彼女の親に会いに行く事になりました。

 

彼女は、母親を早くに亡くし、ずっと父親と一緒に生活をしてきました。彼女の父親にとっては、借金をかかえ、かつ15歳も年上の私は、可愛い1人娘をたぶらかす憎い相手です。

冷静に考えれば、この状況で、結婚の挨拶に行くことなんて出来ません。しかも、5年間の交際で、彼女の父親に会ったのは、これが初めてです。そのことも、彼女の父親は気に食わなかったようでした。

彼女の父親から、厳しい言葉を浴びせられた私は、ハッとなりました。

 

心配そうな顔で、家の外まで私を見送りに来た彼女に、私は言いました。

「経営が上手くいくまで、別れよう。なるべく早く迎えにくるから」と。彼女は、大泣きしながら、頷きました。

 

それから、2年が経ちました。

1年間、必死で働きました。その結果、情熱がお客さんに伝わり、常連さんが増えてきました。借金も返し終わった私は、先日、彼女を迎えに行きました。

 

彼女の家に着くと、2年前と同じように、大泣きした彼女が、私を抱きしめてくれました。

そして、彼女の父親に改めて、結婚の意思を伝えました。その時、彼女の父親は、なぜか笑顔で頷いてくれました。どうやら、必死な私の様子を、度々見に来ていたようです。

来月、私たちは入籍します。意外にも、ジャズ好きだった義父は、今や私の店で一番の常連です。

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